グラベルキングSk40cの評価が変わってきた

通勤含め、1000kmほど走ってグラベルキング40cの評価が変わってきたので再度書いてみる。


まず通勤や街乗りにおいて、転がり以上に大事なのはブレーキ性能。

転がりのいいTuonoハイブリッドからの履き替えだったので、すっかり転がりの甘さばかりに目が行き、そのことを忘れていた。

グラベルキングは転がりこそ高圧タイヤに負けるが、潰れ方が良いのかコーナーのラインが非常にニュートラルで操舵性が良い。

関連して、ブレーキによりタイヤが潰れた時のグリップの高まり方がすごく分かりやすい。

障害物などを避ける際に、下ハンでブレーキしつつエイヤっと車体を曲げていくという、ロードでは自殺行為的な辛い作業を難なくこなしてくれる

そのおかげか、Tuonoを使用していた時は思わずヒヤリとしてしまうようなタイミングでの車の割り込みなども、グラベルキングに変えた今では余裕をもって対処できている。

しなやかな路面追従性もあり、荒れたアスファルトも当然難なく走破してくれる。


転がりの甘さは相変わらずだが、出来るだけ車体を跳ねさせないように丁寧に回すペダリングを心掛ければ、ある程度の速度は楽に維持できることにも気がついた。

パワーを出そうと高圧タイヤと同じように縦に踏んでしまうと、低圧のグラベルキングが潰れてしまい車体が上下して大きくパワーロスになってしまうようだ。

ポジションを見直し、パワーよりも推進効率を上げたペダリングに移行した現在、メディオ領域の心拍で平坦なら30km/hを下回ることは滅多に無くなった。

街乗りなので当然フラペに普段着なので、ここまで速度が乗れば十分だろう。

下ハンを持てば更に速度が乗り、多少の凹凸はタイヤが吸収してくれるので非常に気持ち良くバイクが進んでくれる。

バイクが進まない時は大抵、セミノブの発するノイズがペダリングに合わせて変化してしまっている。

踏んでしまっているとタイヤが地面に押し付けられ、ノイズが周期的に変化するのだ。

バイクがよく進む時はノイズが一定になる。非常に分かりやすい。


もしパンクや寿命で履き替えても、次もグラベルキングSK40cを選ぶ気がする。

転がし方さえ覚えてしまえば、リラックスしてどこまでも運んでくれる。

これで平坦基調のブルベとかも面白いかもしれない。