MTBをドロップハンドルって結局どうなんだってばよ

通勤等でドロップハンドル化したティンバーラインにちょっと乗ってみた所感。

 

まず、これはどうしようもありませんが、ドロップハンドル化したからと言ってロードバイクには舗装路のスピードでは絶対に勝てません。

では何が優れているのかというと、MTB由来の安定性と懐の深さがハンパない。

 

まず今回選択した38cのタイヤはロードでは絶対に履けないサイズ。

これが荒れたアスファルトや、歩道の段差程度ならサクっと乗り越えて進んでくれる。

そしてフロントサスペンション。これが実に良い。

MTBのサスペンションの目的は縮んでショックを吸収することではなく、むしろ伸びて常に路面にタイヤを触れ続けさせることにあります。

ショック吸収なんかロードでも抜重でどうにでもなりますが、後者はなかなかそうはいきません。

段差を乗り越えた際に高圧タイヤは一瞬どうしたって跳ねますが、太めのタイヤとサスの組み合わせはその一瞬が無く常にコントローラブル。

アスファルトの轍や陥没、雨の天然石の歩道等ではこれが絶大な安心感をもたらしてくれます。

凸凹に荒れたアスファルトでの急制動なんかも楽勝。

 

径の大きい太いタイヤは歩道をゆっくり走ってもタイル等の凹凸を拾わず、車道に降りればブラケットや下ハンで30キロ程度で巡航。

頑丈なフレームはリヤキャリアを装着してもビクともせず、パニアやキャリアバッグを乗せても十分運用可能。

フロントトリプルは普段着で超ゆっくり坂を登る際にも活躍してくれますし、何なら30%近いような激坂もFサスをロックアウトして座ったまま登っていきます。

 

グラベルロードともシクロクロスとも違う、不思議なマルチパーパスバイク。

普段着でも乗りやすい町乗りからロングツーリングまで、非常に懐の深い自転車に仕上がったと思います。

MTB買ったけど実際山道走らないなぁ、という人にはかなりオススメできるカスタマイズだと思われます。