グラベルキングSK 40c インプレッション
街乗りMTBドロップのタイヤをグラベルキングSK40cに変更しました。
ホイールのCXD4はチューブレスレディなので、シーラントを使用しチューブレス化して装着。
特に問題なくあっさりビードも上がってくれて、スムーズに交換は終わっています。
まず、これは自分の環境では失敗したなというのが正直な感想。
やはり最大4barのセミノブパターンタイヤはほぼ舗装路オンリー街乗りには転がりが重い。
ブロックタイヤに比べれば良いものの、完全なスリックに比べると漕ぎがスムーズに行かない。
チューブレスの恩恵か、発進は軽いけれど伸びがイマイチ。
しかし高圧でないのに嫌な腰砕け感は無く、倒してもギャップを超えても非常に安定して素直に狙ったラインをトレースしてくれる。
寝かせた時に変に切れ込むようなこともなく、前輪荷重で一気に曲げるのか、ペダリングで後輪を回して立ち上げるのか色々な遊び方ができる。
石畳やタイルといった凹凸も非常に高いレベルで振動をいなして、様々な路面状況で全くハンドリングに不安が無い。
ならばと未舗装路に持ち込んでみると、まさにグラベルの王者といった感触。
砂利や石が詰まった道も舗装路と変わらずに走破してくれる。
コーナーもブレーキも気負うことなく狙い通りクイックにバイクが動いてくれて、MTBのブロックとはまた違った面白さ。
街乗りに使うタイヤでは無いけど、CXやグラベルグラインダーに履かせたら非常に高いパフォーマンスを発揮することでしょう。
>>乗り込んで評価が変わりました。後日記事に追記しました。
Serfas Tuono Hybrid 38cをインプレッション
Tuono38cを履いて少し走ってみたのでインプレッションまとめ。
このタイヤの面白いところは、38cなんて太さでありながら空気圧がMAX100psi≒7barまで対応している所。
まぁ私の体重では7barまで入れると跳ねまくってダメだったので、今のところ6.5barで落ち着いてます。
38cタイヤの中でも非常に軽量なタイヤであり、転がりに不満は全く無し。
さすがに25cのレーシングタイヤなどと比べると若干漕ぎが重いですが、ギャップや轍の走破性とのトレードを考えると全然アリと思わせてくれます。
グレーチングや側溝のフタにも何の問題も無く突っ込めます。
オンロードでのグリップに関してもかなり良いと思っています。
履き替え前のBigAppleで滑っていた急減速でも相当ネバりますし、コーナーでグイっと寝かせても全く滑る気配が無い。
エアボリュームのおかげで、荒れ気味の路面でのコーナーリングも全く不安が無い。
しっとりとしたフィーリングで、路面追従性はかなり高いようです。
耐久性は今のところちょっと不明。
ただ、結構減るのは早そうな気配があります。
パンクは今のところ無し。
もう生産されていない?ようですが、これレーシングタイヤと言っていい次元の完成度だと思います。
コーナーの安定感とか、ロードで使ってるラテックスチューブラーに匹敵するモノがありますよ。
太いスリックの選択肢、もっと増えてくれないかな・・・
MTBをドロップハンドルって結局どうなんだってばよ
通勤等でドロップハンドル化したティンバーラインにちょっと乗ってみた所感。
まず、これはどうしようもありませんが、ドロップハンドル化したからと言ってロードバイクには舗装路のスピードでは絶対に勝てません。
では何が優れているのかというと、MTB由来の安定性と懐の深さがハンパない。
まず今回選択した38cのタイヤはロードでは絶対に履けないサイズ。
これが荒れたアスファルトや、歩道の段差程度ならサクっと乗り越えて進んでくれる。
そしてフロントサスペンション。これが実に良い。
MTBのサスペンションの目的は縮んでショックを吸収することではなく、むしろ伸びて常に路面にタイヤを触れ続けさせることにあります。
ショック吸収なんかロードでも抜重でどうにでもなりますが、後者はなかなかそうはいきません。
段差を乗り越えた際に高圧タイヤは一瞬どうしたって跳ねますが、太めのタイヤとサスの組み合わせはその一瞬が無く常にコントローラブル。
アスファルトの轍や陥没、雨の天然石の歩道等ではこれが絶大な安心感をもたらしてくれます。
径の大きい太いタイヤは歩道をゆっくり走ってもタイル等の凹凸を拾わず、車道に降りればブラケットや下ハンで30キロ程度で巡航。
頑丈なフレームはリヤキャリアを装着してもビクともせず、パニアやキャリアバッグを乗せても十分運用可能。
フロントトリプルは普段着で超ゆっくり坂を登る際にも活躍してくれますし、何なら30%近いような激坂もFサスをロックアウトして座ったまま登っていきます。
グラベルロードともシクロクロスとも違う、不思議なマルチパーパスバイク。
普段着でも乗りやすい町乗りからロングツーリングまで、非常に懐の深い自転車に仕上がったと思います。
MTB買ったけど実際山道走らないなぁ、という人にはかなりオススメできるカスタマイズだと思われます。
MTBにドロップハンドルとSTIを装着するまとめ
同じ道を行こうとする自転車乗りのためにログを残しておきますよ
ただし誰でもできるかどうかは不明。自己責任ってやつでお願いします。
自分のパターンで可能な構成から
1.フロントディレーラー
- 取り付けバンド径が31.8mmのフレームであること
- ワイヤーが下回しであることが望ましい。トップルートでも変換アダプターを作るか探すかすれば可能。
- ロードFDのキャパシティはMTBほど広くないため、自分の使いたいクランクに合わせて選択が必要。
2.クランク及びBB
- シェル幅が68mmのフレームであること
- 基本的にロード用クランクはチェーンステーにクランクかインナーが接触するため不可なことが多い様子。
シマノホローテック2の場合。
バンド径とシェル幅は工作によりFDとクランクのチェーンラインを合わせるための条件です。
MTBクランクは想定チェーンラインが50mm、ロード用FDは想定チェーンラインが45mm。
そのまま装着したのでは、アウターまでプレートが届かなくなりますし、インナーは容赦なくチェーンを叩き落すことになります。
68mmシェルの場合はBB装着時右に2.5mmスペーサーを二つ、左に一つ装着するのが基本的な仕様です。
そこで右のスペーサーを一つ、左のスペーサーを二つと変則的に装着することでクランクをFD側に2.5mm寄せます。
さらに31.8mmのチューブに対し34.9mmのFD取り付けバンドを用い、クランク側にのみ何らかのスペーサーを挟み偏った状態でFDを装着。
スペーサーは特に市販されていないので自作となります。自分は使わない会員証カードを適当に切って挟むというひどく適当な手法に出ましたが、ちゃんと固定できてしかもバッチリ変速しました。
これでFDがクランク側に3.1mmほど寄ることになり、チェーンラインがほぼ一致します。
アングルはチェーンステーの長いMTBでは気にしなくて大丈夫でしょう。
バンド径とシェル幅が条件を満たさない場合はSTIでの変速を諦めてMTBのFDとシフターを装着するか、シフトメイトの使用が必要になります。
MTBにドロップを装着するのはツーリングや町乗り目的であることが多いと思うので、フロント変速ならMTBシフターを装着する形でも不自由はそれほど無いと思います。
というか変速の精度とか手間を考えるとそれが安牌ですね。
3.リヤディレーラーとカセット
- 9速までならMTBのRDをロードSTIで引くことが可能。
- 10速になると基本的にMTBのRDとロードSTIに互換性は無し。ただし9速RDであれば10速STIで引くことが出来るとか出来ないとか。
- ロード用RDを使用する場合、フロントトリプルだとキャパシティ不足になるケースがある。
- 10速の場合、4700のTiagraが従来のMTBチェーンのHG-Xに対応しているため、キャパシティさえ大丈夫ならMTBの10速クランクとTiagraのRD及びカセットが使用可能。
10速を元々装備しているマトモなMTBをドロップ化しようという人はあまり居ないと思われるため、8速であれば2400Claris、9速であれば3500SoraのSTIを使用しRDとカセットを流用すれば安価に済む。
というか89速ならフロント変速をMTBシフター流用すればクラリスかソラのSTIとドロハンさえあればサクっとドロハン化できる。
フロントもSTIじゃなきゃヤダ!という方はシフトメイト頼るのが一番早そう。
4.ブレーキ
- Vブレーキの車体の場合はカンチに変更するか、Vのままならトラベルエージェントを使用。
- ディスクの場合は普通にシクロかロード用キャリパーを使用すればOK。
MTB用ブレーキをそのままSTIで引こうとかしない限り問題なし。
MTBにドロップを装着する上で機械的に問題になりそうなのはこのあたりでしょうかね。
ちなみに自分の構成は
STI:ST-4703 Tiagra
FD:FD-4703 Tiagra
RD:RD-4700GS Tiagra
スプロケ:CS-HG500 12-28
クランク:FC-M610 Deore
ブレーキ:Ashima PCD
となっています。
元々はクランクの剛性が足りないという不満からコンポのアップグレードという意味でドロップ化を始めたので、高剛性のホローテック2か2ピースクランクという条件で絞っていくと必然的に10速にならざるを得ず、こんな変則的な構成になっています。
先にも書いてますが、単にドロップ化してオンロードの快適性を上げたい!というだけならClarisかSoraを選んだほうがお手軽で良いでしょうね。
ガンガン走らない限り、フロント変速はMTBシフターを止まり木アダプター等に装着しておけばストレスも無いでしょうし、一々調整やチェーンラインに悩む必要もなくなります。
というかそうすれば良かったかなと若干後悔しています。調整がかなり面倒だった。
29erのMTBにドロップハンドルを装着した結果
ここ半年、通勤には29erのティンバーラインを使用。
大きなタイヤでゴロゴロと走ってくれる、安定感抜群の車体は通勤にぴったりだと思っていたけれど・・・
やはりエントリークラス、重いし柔い。慣れてくるほど不満が募る。
タイヤはシュワルベのビッグアップル29x2.35を装備していましたが、当然太いスリックはその分重量もかさみます。
ついでに完成車装備のホイールは重いくせに柔らかくダンシングやハードブレーキでヨレるのが明らかに分かる。
体重計に乗せてみた所、タイヤとカセットとローターがついた状態で前2.4kg後3kgという超重量級。
そして重い車輪を進ませようと、踏み込むとクランクもグニっと曲がるのが感覚で分かる。
そこでクランクから変えようと思ったら、いつの間にか色々なパーツが手元に届くことになりました。
結果的には
これが
こうなった
まず変更点はハンドルは良く分からないクソ重い鉄からDedaのニュートンアナトミックへ。
アナトミック好きなんすよ。
STIは4700のTiagraを採用。10速です。
クランクも鉄板打ち抜きましたといった風体のサンレースからシマノDeoreへ。
DeoreクランクとTiagraFD、夢の共演
クランクはスクエアテーパーの工具を持っていなかったので、近所の自転車屋で外してもらいました。
帰り道は大人用ストライダー。地面をバタバタ蹴って注目集めまくり。
購入して半年ですが錆びが・・・というか雨なんてここ二週間くらい降られていないのに、水が抜けきっていないですね
BBはスクエアテーパーからシマノのホローテック2へ。
このグリスの盛り方に芸術を感じます。
ブレーキはPromaxからAshimaPCDに。
ワイヤー引きの油圧キャリパーという異色の存在。
STIでも引けます。
写真は無いけど、FDとRDも4700Tiagra。
ホイールは完成車付属のものから、A-ClassのCXD4へ。
タイヤはシュワルベ ビッグアップルからサーファスのTuono38c。
軽く走ってみたけど、いやはや超楽しい乗り物に変身してくれた。