ハワイに輪行してオアフ島一周してきた記録
例によって写真は無しで行くスタイル
ハワイはオアフ島まで自転車を持って行ってほぼ一周してきました。
同じことを目論む人の助けになれば。
国際線での輪行は初だったので、まず色々と事前に情報収集。
ほとんどの航空会社で手荷物として自転車を預けることは可能なようだけど、会社によってサイズや重量に制限があったり、追加料金がかかるとのこと。
今回利用したのはデルタ航空。
デルタの場合は手荷物として預けることは可能だけれど、追加料金が片道150$必要とのこと。
これは空港で預ける際に現金もしくはカードでの支払い。
現金は日本を発つときは日本円、ハワイからの復路はUSドル。
自分は往路はカードで、復路は現金ちょうど150$残していたのでそれで支払いました。
使用した輪行袋はオーストリッチのOS-500。
エンド金具を使用し、ペダルとチェーンとRDを外した状態で格納。
特にインデックスが狂うこともなく無事に往復できました。
帰りは現地で大量に買ったポテトチップスをクッション代わりに大量投入。
持っていくところや一周のルートは他のブログに詳しく書いてくれている方々が大勢いるので、今回は事前に見当たらなかった情報を残しておきます。
まず交通ルールは当然右側通行、日本人が多く泊まるであろうワイキキは一方通行も多く当然一通の逆走はポリスに見つかれば罰金です。
右折は標識がない限り赤でも可。左折は二段階左折となります。
右折が常時可となっている関係上、右折専用レーンがあちこちにあります。
最右端が右折レーンとなっている場合、自転車は直進する場合第二レーンの直進レーンで信号待ちとなります。
バイク専用レーンがある場合は先頭まで進んで良いようでしたが、そうでない場合はすり抜けせずに車列にきちんと並んで待機します。
舗装状況は日本よりかなり悪いです。
ガラスや金属が落ちていたり、舗装のひび割れに穴が結構あります。
最低でもナチュラルに抜重やバイクコントロールができるレベルになっていないと、楽しんで走ることは難しいかもしれません。
センチュリーライドのコースは舗装状況がマシなルートが選ばれているようですし、景色も十分に楽しめるようになっています。
”ハワイはやっぱり最高だった!”で終わらせたいのであれば、公開されているセンチュリーライドのコースをなぞるか、ワイキキのトレックストアあたりでお勧めのコースを聞いてくるべきです。
一周にこだわりたい人は、必ず耐パンクキットを十分用意することをお勧めします。
わずか170kmで前後のタイヤはボロボロになりました。
そしてボトルはセンチュリーライドのコースならダブル、一周ならできればトリプルかダブルボトルを常に補充しながら走る必要があります。
日本と違い自販機はありません。
センチュリーライドなら割と給水できるポイントには困らないんですが、一周となると話は別。
島の中央部を縦断することになるんですが、しばらく給水地点が無くなります。
登りも含まれるため、しっかり補充しておかないと見渡す限り赤茶けた大地とパイナップル畑の中で絶望することになります。
登りといっても最大斜度10%と少しでせいぜい標高300m程度ですが、ハワイは非常に風が強く吹くことがあります。
私が通った時は完全に向かい風、下っているのに足を止めるとバイクも止まってしまうほどでした。
ダブルボトル満タンで挑みましたが、両方とも空になりました。危ない所だった。
さらにハワイにはフリーウェイとハイウェイがあります。
フリーウェイは高速道路、ハイウェイは国道みたいなもんです。どちらも無料で料金所やゲートがないため、油断するといつの間にかフリーウェイの入り口に立っていたなんてこともあり得ます。
青いマークでH1やH2といった表示があり、これらは自転車は侵入できません。分岐の標識はよく見ておく必要があります。
カメハメハハイウェイなどは自転車通行可。
不安になれば、ハワイはGoogleMAPで自転車のルート案内が使用できるのでそれに従うのも手。
現地でオフラインマップがダウンロードできるので、あらかじめホテルでダウンロードしておけば外出先でもナビが使えます。
ソフトバンクユーザーならアメリカ放題に加入しておけばほぼ全域でスプリントのネットワークが使えました。
ただしハワイに数多く存在する自転車専用道路はグラベル状態になっていたり、木の枝が散乱していたりホームレスが多かったりとロードバイクでは少し厳しいルートになっているため、完全に自転車ルート案内に従うのも厳しいかもしれませんが。
このようにオアフ島一周には多少困難がつきまとってきましたが、
慣れない環境で一人挑戦してみるという意味では非常に濃厚な達成感も得られました。
他人にお勧めできるかと言われると、正直やめておけと言いたいですが。
センチュリーライドが海岸沿いのみで折り返すのにはきちんと理由があったということです。
何かあったら慣れない土地だけあって命の危機ですので、挑戦する方はくれぐれも十分な準備を。
ちなみにバスは自転車を乗せられます。フロントバンパーに自転車くわえて走ります。
無理だと思ったらバスに拾ってもらえば、英語が使えれば最悪死ぬことはないでしょう。たぶん。
すれ違うサイクリストは挨拶するとだいたいアロハサインを返してくれます。
サイクリスト同志挨拶するのはどこでも同じなんですかね。
追い越す時は"on your left!"とか声をかけてあげると親切。
こんな所でしょうか。
日本は舗装や自販機と言い、自転車後進国ながら環境には恵まれているんだなぁと帰国して実感しました。
外国もいいけど、まずは日本を走りつくしてみたい。